笠間気まぐれ散歩,第9回は,
「彩初窯市」をご紹介いたします。
今回で第17回を迎える「彩初窯市」は,笠間の新春イベントとして,すっかり定着しています。
会場である笠間工芸の丘三館広場に行ってみると,こんなにも多くの人出が。
遠方から来た根っからの陶芸ファンの方,笠間稲荷神社での初詣ついでに立ち寄った方など
さまざまですが,みんなが思い思いにお気に入りを探していました。
さて,今年の「彩初窯市」では,「笠間の縁独楽」という新しい企画が開催されました。
会場のクラフトホール内は,まさに新春の装いで,正月らしいお飾りや凧とともに,
68名もの笠間焼作家がつくるコマが展示されていました。
個性派揃いのコマの中から,わずかですがいくつかを紹介させていただきます。
こんなにも色鮮やかなコマや,
とてもシャープで,均整のとれたコマ,
そして,ずっしりと,安定感のありそうなコマ,と。
どれもこれもそれぞれの陶芸家さんの創意工夫が感じられる作品ばかりで,
自然と愉しさが込みあげてきて,ついつい手にとって回してしまいました・・・。
コマには,「お金が回る。人間関係がうまく回る。・・・」とか,とにかく縁起がいい云われが
あるとのこと。ご利益,あるとよいのですが。
縁起ものといえば,「招き猫」。
こちらもたくさんあった中から,一部を紹介いたします。
こちらの貫録と存在感のある「招き猫」は,我妻陶房の作品です。
こちらのにんまりした表情の「招き猫」は,渡辺幸子さんの作品です。
「招き猫」って,右手を挙げて手招きしているのが,「金運を招き入れる」,反対に左手を挙げて
手招きしているのが「人(客)を招き入れる」って,それぞれに意味があるって知ってました?
今回,展示されているのをみて,はじめて知りました。
こちらの穏やかで,愛らしい表情の「招き猫」は,いそべ陶苑の作品です。
そして,何とも癒されてしまう「招きブタ」とのツーショットが,陶工房創良の作品です。
また,干支にちなんだ作品もたくさんありました。
「見ざる。言わざる。聞かざる。」の作品が,いろいろとあったので紹介させていただきます。
佐藤一正さんの湯呑み。
沼野秀章さんの置き物。
我妻陶房の置き物。
その他にも,
東風舎の絵皿。
やまさき陶苑の土鈴。
原陶工房の干支雛。
あじさい工房の置き物。と
バラエティー豊かな干支作品が,陶芸産地「かさま」の新春を演出していました。
2016年丙申の年,みなさんにたくさんの福が訪れることを願って。
それでは,今回は,この辺で。